2012年1月26日木曜日

FRESHNESS BURGER

私が上京して初めて住んだ街が
要町というところだった。

要町駅から徒歩0分の場所に
お洒落なカフェ風のバーガーショップがあり、

私は気分を上げたい日にはよくそこへ
立ち寄るようになった。


FRESHNESS BURGER.
それがバーガーショップの名前だった。

一見、その店は要町にのみ存在する
バーガーショップだったが、

立派なフランチャイズのチェーン店
であると知るのにそう時間はかからなかった。




よく贔屓したバーガーがあった。

フィッシュバーガーだ。

舌を火傷するほど熱々に揚げたフィッシュフライが
毎度変わらずサクサク・ホクホクとして
たまらなかった。






忘れられない限定の味もあった。

ハモンセラーノサンドウィッチだ。

新鮮な生ハムの塩味と
濃厚なクリームチーズのこくには
一般のバーガーチェーン店では
味わえない贅沢さがあった。

東京での思い出の味と言えば、
このFRESHNESS BURGERの
バーガーたちかもしれない。

記憶はこんなにもお口を潤わすものなのか。

一頻りの郷愁を抱かせてくれたのは
本屋で偶然出会ったこの一冊だった。

FRESHNESS BURGERを生み出した社長の著書。

FRESHNESSの誕生秘話だけでなく
起業のノウハウや働くことの意義も
知ることができる本だ。

私のお気に入りだったあの空間とあの時間
こうしてああして創られたのか、と
うれしくなれる一冊でもあった。

何よりもずっと「食」
に満足な想いを抱けない日々が
続いていた私にとっては、

よだれが出るほど何かを
食べたくなる衝動
というのは久方ぶりであったため

この本との出会いに
感謝せずにはいられない。






本に描かれていた
FRESHNESS BURGER創業店。

私が東京に舞い戻る時が来たら
訪れてみたい。







小山上下

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